猫日記

だから猫に文章を描かせるとこうなるんだ

備忘録 2024.4

入管関係の行政書士事務所に所属することになった。「塾の先生」のコスプレをしていたときもそうだったが、近年特に外国人と関わる機会が増えた。 様々な国の人と接するうち、日本人は世界的に見ると珍しい顔立ちをしていることに改めて気づいた。同時に、日…

偶然を生きる (備忘)

「何者かにならねばならない」という思いの強まる一方で「きっと何者にもなれない」という現実が首を擡げる。そこでしばしば、何者にもなれずとも「自分になる」ことができる……というメッセージ(ティモンディ高岸の言うところの「あなたの150km/h」)が、人…

AI、コミュ力高い。※画像多め

A Iアバター*1を作ってみた。 きっかけは、或る方がわたしのことを「怪物くん*2のよう」と形容したからである。会う度に別人と勘違いするほど顔が異なるという。 たとえば能面は、面じたいは動かずともその左右非対称性と陰影を巧みに用いて、自在に表情を表…

WETな備忘録(虎の件)

そういえば、喪中だが波風を立てぬため数葉、年賀状を出したのだった。例年消しゴムをハンコにして干支を彫ることにしており、今年は虎である。教科書とテスト問題の読みすぎだろうが、虎といえば山月記である。 人間は誰でも猛獸使であり、その猛獸に當るの…

三十六計逃げるに如かず

パンダは本来肉食で、植物を食べる際の栄養摂取効率が非常に悪いにもかかわらず、笹を食べることで結果的に生き延びてきたようです。一説によれば、人類の人口が増えるにつれ高緯度地域に追いやられたパンダが、新たに棲みついた土地でツキノワグマなどほか…

地球史上最も手指の消毒を推奨され、それゆえの手荒れに全人類が悩まされた2021年が間もなく終わろうとしている。しかしなぜだろう?ハンドクリームは――使い終わらないどころか減らない。 もちろん原因は、頭脳明晰な皆様の名推理通り。私の手の表面積を、ハ…

何者かになりたいという病

先日、父方の祖母が他界した。サイゼリヤの…いや、ミケランジェロの描いたような空の日だった。最後の審判を受けていたのかも知れない。 新型コロナは関係ない。心臓の持病だった。体調不良を訴え、かかりつけを受診したその場で。AEDは既に役に立たなかった…

まちがいさがしの

間違いの方に生まれてきたような気でいたけど、「間違い」なりに進んだ先では王道にいるようだった。 そこでは間違いなんて本当はなくて、正解は人の数だけあって、真理さえ時代によってうつろうと知った。 それでも、人のなかで生きるには正しくありたいと…

コミュ障が節子を殺す

ネタバレを含みますのでご注意ください。 『火垂るの墓』は戦争の凄惨さを描いた作品であり、同時に、現代を生きる「(広義の)コミュ障」の生き様を描いた作品でもあるのではないかと、私には感じられました。 主人公は清太14歳と節子4歳。ふたりは海軍士官…

節子を殺したものは何だったか

『火垂るの墓』を通しで見たのは、今回が初めてでした。CMの差し込みでさえある種の癒しになった映画も、今回が初めてでした。 普遍的なものを描き、国境や世代を超えて愛されるスタジオジブリ作品ですが、特に国内では金曜ロードショーで繰り返し放送される…

転び方を教える(2)

前記事の続きです。 その後、一度もスキーをしたことのなかった私がどうなったかというと、半日かけて皆の足を引っ張らない程度に滑れるまでになりました。 それまでの半日間、何度転んだかわかりません。人生でいちばん転んだかも知れません。 転ぶ必要のな…

転び方を教える(1)

みなさん、スキーをしたことはありますか(ここでは競技としてのスキーではなく、レジャーとしてのスキーの話をします)。私は雪国の観光地で育ったためか、スキーは必修科目でした。学校の体育の授業でスキーとスケートが扱われていました。 スキーは「慣れれ…

自信についての所感

受け持っている生徒たちが総じて、自虐的な発言ばかりします。もちろん背景には主に学力がふるわず自信喪失気味だという事実もあるでしょう。実は講師の私こそが無意識に自虐的な発言をしており、生徒たちが真似ている…という可能性もゼロではないので恐ろし…

近況報告

カエルといういきものは冬眠からさめたらその栄養状態の良くない体をもって死にもの狂いで子孫を残すそうです。ところで、梅や桜は冬を越したらいっせいに花を咲かせてあとから葉をだすわけですが、これも死にもの狂いで花を咲かせているものだからあんなに…

ノーモアヒロシマ

ほんらい修学旅行で行くべきヒロシマの惨憺たる世界遺産に、5月末初めて足を運びました。それから間があいてしまいましたが、簡単にレポートをしたためたいと思います。 かねて、旅行目的というよりは純粋に「ヒロシマ」へ行きたいと思っていました。その願…

シュレディンガーの消毒薬

4月22日(金)の夜から23日(土) 腹部全体(腹筋含む)の腹痛、激しい頭痛と若干の吐き気。物を食べても消化不良のまま下してしまう為食事を経口補水液に切替え。自覚症状に気づかぬうち姪に会ってしまったのが気にかかる。 4月24日(日) 38℃程度の発熱あ…

読書感想文が書けないという苦悩

特に小説はいけませんね。文章の織りなす情景につぎつぎ呑まれてしまって、読み終わった後しばらく何もできないままぼんやりするのですから。ぼうっとして、帰ってきた浦島太郎のようにうっかり玉手箱を開けてしまって、 タチマチ シラガノ オバアサン にな…

桜の木の下には/ポテトサラダ

昨日の上野は桜の見頃だった。不忍池に映る夜景も揺れぬほど風がなく薄着でも寒さを感じなかった。夜桜の下は相変わらず奇妙な光景が繰り広げられている。酒で顔を真っ赤にした若者が「皆様と心中させていただきます!何卒…!」などと恐ろしい単語を並べて自…

アジア人の顔について ※画像多め

ひとことでいうと:よく街で黄色人種に英語で道を聞かれる、という私の与太話 彼らの出自を知るきっかけは「文字」 私に道を聞いて来るアジア人は、顔立ちだけではどこの出身なのか判別が難しい。彼らの指すGoogleMAPに印刷されてる文字や地図の表示されたス…

現代猫語訳 般ニャ心経 その3 [玄奘三蔵訳]

前回までのお話 猫とニンゲンが『般ニャ心經』を読解中with a cup of hot-milk & boiled Han-nyah 第一回 現代猫語訳 般ニャ心経(原本:玄奘三蔵訳) 前經の読み下し〜空即是色までを猫目線で解読。 第二回 現代猫語訳 般ニャ心経 その2(原本:玄奘三蔵訳…

現代猫語訳 般ニャ心経 その2 [玄奘三蔵訳]

『般若心経(玄奘三蔵訳)』のお下劣な解読です。

初めての直腸指診

2度連続で下血し、3度目の正直を期待したがやはり下血したため、万が一の可能性に鑑みて総合病院の胃腸外科を受診した。 確認した限り鮮血だったので一応想定してはいたものの、男性医師の口から改めて「直腸指診」が必要と告げられると、若干へこむ。なお…

現代猫語訳 般ニャ心経 [玄奘三蔵訳]

玄奘三蔵版・新訳『般ニャ心経(前經入)』 先日、うちの末端冷え性の二足歩行の棒が西のほうにいってきたそうで、なんでも、人間界にはハンニャシンギョウというありがたいものがあって調達してきたというので、早速読んでみたいと思います。 ム…ニャンだこ…

純粋ハゲ批判 (Kritik der reinen Kahlheit)

オバQの毛から「ハゲのパラドックス」を吟味する。数学によるファジー集合の概念、論理学を用いる。 また「ハゲとは何か」「ハゲに対する方法論」などを思想史から探る。

『かぐや姫の物語』について(2)個人的な感想

「クソ女の興ざめな解釈」であり、至って普通のことしか語らぬ話

『かぐや姫の物語』について(1)罪と罰の側面から

#愛が世界を救えない #鈴木敏夫Pがリヴィエールのようだ #クララのいないハイジ #序破急

下世話な話

トイレ我慢vs食欲我慢

気分の記録:認識(自己以外のものの存在感)について

世界をどのように認識しているかについて/メタ認知能力とか超越論的な認識とか統覚とかから考えようとしている

気分の記録2

土砂災害からの復興、あるいは死の選択

「女」がエウリアンにひっかかって500円の絵葉書(絵が変わるやつ)を買った件

秋葉原で試しにエウリアンについて行ったときの記録。エウリアンは、街頭でチラシ配る振りをして客引きをする絵売り女のこと。高額な絵画商法の代表格。