猫日記

だから猫に文章を描かせるとこうなるんだ

『潜水服は蝶の夢を見る』


映画『潜水服は蝶の夢を見る』オフィシャルサイト

 

あらすじ

ファッション誌「ELLE」の編集長として活躍する人生から一転、脳梗塞で左目のまぶた以外の自由が効かなくなってしまった男の実話を映画化。
昏睡状態から目覚めたものの、左目のまぶた以外を動かすことができないエル誌編集長ジャン=ドミニク・ボビー。意識ははっきりしているにもかかわらず言葉を発することができない彼に、言語療法士のアンリエットは、まばたきでコミュニケーションを取る方法を教える。
シネマトゥデイより)

映画『潜水服は蝶の夢を見る』 - シネマトゥデイ

 

彼の目を通して世界を見ているようなカメラワークが独特。色遣い、アングルなど、全体的にアート写真のような映像が美しかった。

視覚もあり、聴覚もあり、意識もはっきりしているのに、体を動かすことができないというのは、昨今話題のALSに似た症状だと思う。潜水服=動かない身体、蝶=躍動する意識(記憶、想像力)の比喩だろうか。 

華やかなバックボーンを持ちながら突然身体の自由を失った、40代のフランス人男性。彼は車椅子に腰掛け、ウェリントンと洒落た服とひざ掛けを身にまとい、背景に雄大な自然のひろがるパステルグリーンのベランダで、紅い夕陽をうけて影をまとっている。とても“絵になる”。 彼は、体が不自由になってから、まばたきで言葉を紡いで自伝を著す。

“希望”のあり方が、ショーシャンク…とはだいぶ異なっていた。どちらも長い年月を“閉じ込められて”過ごすわけなのだが…。現状を克服しようとするのか、受容しようとするのか、という違いだろうか。 

人は、色々な事に慣れていく生き物なのだろう。それは悪いことばかりでなく、いま置かれている状況に慣れることが、逆に希望を導くこともあるのだろう、と思った。
ふと手にした映画を借りたら、安定して重い内容が続くので、次はコメディとかアクション映画を観ようと思った。