猫日記

だから猫に文章を描かせるとこうなるんだ

校正と修正について

こんな私にも、DTPをデザイナーさんの腕一本でやっつけてた(!)出版物の校正&パシリをやってた時代があり、あまりに切ない記事だと思ったので、恐れながら言及させていただきます。 

 

心の叫び「もし外注するなら、一度でいいので、目を通してください」

参考までに、小規模なブラック企業における“文字以外の要素が多く含まれる印刷物”のざっくりした制作工程の例をご紹介します。

※以下[編集=編,デザイナー=デ]と記す 

編(1)企画採用

編(2)紙面ラフ作成

編(3−1)取材や執筆の外注 *1

編(3−2)イラスト等を発注 or 掲載依頼 *2 

 

★★★介入の壁★★★

 

編(4)原稿の整理と確認(きっと徹夜)

デ(5)デザイン組む((4)の影響で徹夜)

 

☆☆☆地獄へ☆☆☆

 

REPEAT (a),(b) UNTIL  締め切り日*3    

  • (a)あらゆる修正と仮印刷 by編・デ+ライターとの連携
  • (b)印刷されたものの校正 by校正担当  or  編集(←危険)

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★★★★★締切の壁★★★★★

 

入稿 

↓ 印刷会社さんの絶妙なバッファ(ギリギリ修正できる壁)

 

★★★止められない壁★★★

 

↓(原則、原稿差替え不可)

印刷

納品、発送

※(3)(5)は逆転することも。

 

理想論として「あらゆる作業の砦として校正がいるべきである」とは思うのですが。むしろそうでないといけないのですが、なかなか難しい。

スケジュールが後ろ倒しになった場合に(だいたいなる)、一番ダメージくらうのは、大掛かりな組版修正をモロにくらうデザイナーさんかと思います。そこに校正をねじ込み、デザイナーさんが修正し、最終データを印刷会社さんへ入稿するのもデザイナーさん…となったりするのが現実です。

 

徹夜で作業している人間に、まともな修正ができるのか。

並行する他の仕事がないわけがない。

校正と修正は別の作業ではなかろうか。

 

個人的には「校正と修正に終わりはない」と思っています。経験的に「修正ミス」があると予想しているからです。

分担作業であるほど、関係者が増えるほど、ミスは増えやすい。それはヒューマンエラーというものが無視できないからだと思っています。

ミスは最小限に抑えることはできても常にゼロに保つことは原理的に難しい。

 

救いとなるのは、関わる人が増えれば「ミスを指摘してくれる人とタイミングも増える」ことです。

その逆説的にも見える仕組みを利用して、いかにミスをゼロに収束させるかという創意工夫やら努力が、校正者の手腕にかかってくるのではないかと思います。

 

そんなわけで、冒頭の誤植についてあえて言及するなら、

「だれかもう2人くらい板挟みになれば…!」

いや、出版物の優先度の問題か。

 

それではまたお会いしましょう

 

*1:※ライターさんが執筆、原稿提出

*2:※イラスト作家さんが制作/提出 or掲載許諾

*3:たまに(a)で終わることがあります