猫日記

だから猫に文章を描かせるとこうなるんだ

近況報告

 カエルといういきものは冬眠からさめたらその栄養状態の良くない体をもって死にもの狂いで子孫を残すそうです。ところで、梅や桜は冬を越したらいっせいに花を咲かせてあとから葉をだすわけですが、これも死にもの狂いで花を咲かせているものだからあんなに綺麗なのかなぁ、なんて思っています。お久しぶりです猫です。

 以前ハゲたり腹を下したり死にそうになったりやせたり太ったりと忙しい日々を送っていましたが、最近はゆるく底辺なお仕事をしています。なんとかがんばっています。いや、がんばっていません。やれることしかやっていません。メンタルが死ぬと仕事ができなくなるので筋トレをはじめました。

 このお仕事もいつまで続けられるかわかりませんが、なかなか面白いです。塾というところで人にものを教えるかんたんなお仕事です。

 はじめる前は「おろかなので教えられるような知識はない」「哲学なんてクソみたいな専攻だったからよけい教えられることなんてない」「コミュ力に難ありの自分にそんなことできるのか」「そういや塾に行ったことがない。学校で習ったことのないものはできない。バレエもお習字もそろばんもできない」「中学受験なんか見たことも聞いたこともないがそんなものが存在しているのか」などと思っていたのですが、そういえば哲学は万学の祖ですしこれでも自分は四大卒だったことを思い出し、勇気を出して応募しました。

 世の中では、わたしのようにわけありの先生はそれなりにわけありの人を教える仕組みになっているようです。しかも、ちょうど自分がわけありにならざるを得なかった年齢の人に教えるわけです。生徒が自分で勉強できるようになって負を断ち切っていければよいなどと複雑な思いを抱えてみたり、経営と現場の狭間に思いを馳せてみたりしつつ、ゆるゆる思うところを記していきたいです。