備忘録 苦手についてとか
「苦手なこと」にばかり、興味があった。
「苦手なこと」でもずっとやっていたらいつか克服できると、素朴に願っていた。
1.日本史が苦手だった。
高校時代、日本史の成績が学年最下位だったので、一日8時間日本史だけを勉強した。手をつけていない数学と化学の偏差値が飛躍的に向上した。私学の選択科目は数学で受験にするに至った。
その時はまだ、苦手は克服できるものと信じたかった。
2.書道の、楷書が苦手だった。
半年ほど、毎日朝晩、褚遂良を臨書しつづけた。なんの評価もなされなかった。たまたま数回書いただけの王羲之の行書は軽々と受賞した。驚いた。
3.料理が、苦手だった。
小料理屋でせっせと数年バイトした。通ってくれるお客さんがついた:即ち集客できた(そういや昔、キャンギャルの面接その場で受かった)。料理については、一切のことが身につかなかった。現在進行形で「まずい」と人を怒らせている。
私は、惣菜コーナーで修行するほうが良かったのか?
…否。
私に限っていうと、苦手はいくら努力しようと克服できないようだ。一方で、苦手なものに打ち込む過程で得意なものがぴょこっと飛び出してきた。
これからは、見つけた得意を自分できちんと評価して伸ばしていくのがいい。
追記:
10年ほど前にこんな日記を書いた(調子悪いのにちゃんと文章書いてるから、書くことはできるんだろう)。家事が向いていなかったし、女性なのに家事が不得意な自分を責めていたと思う。今はそんなのどうでもよくて、それをとやかく言う人とは距離をおいて諦めて外注したらいいと思えた