備忘録
恐らくここは、一定レベルの条件をクリアすれば、個別性はそこまで問われない世界でしょう。すなわち「一定の若さと健康的な美しさを求められる世界」であり、新人の入る都度、ダイレクトに種の保存則に脅かされて生きねばならないことが、われわれ女性の課…
「ところで、何をしたいの?」と訊ねられることが多く、私は何がしたいんだろうな?と考えたものの、何をしたところで常に何も為せないとの思考に至りがちで、「ひたすら寝ていたい」との答えしか出 ―――というのはおそらく己の考えの表層的なものであり、わ…
「苦手なこと」にばかり、興味があった。 「苦手なこと」でもずっとやっていたらいつか克服できると、素朴に願っていた。 1.日本史が苦手だった。 高校時代、日本史の成績が学年最下位だったので、一日8時間日本史だけを勉強した。手をつけていない数学と化…
・己が食っていけるとしたら「観点の独創性」である ・独創性とはいうが、いたってまっとうな、当たり前のことを言っているだけである ・当たり前のことを深掘りすると、皆が途中で飽きて辿り着けないところに行き着く、それが結果的に「独創性」になってし…
「何者かにならねばならない」という思いの強まる一方で「きっと何者にもなれない」という現実が首を擡げる。そこでしばしば、何者にもなれずとも「自分になる」ことができる……というメッセージ(ティモンディ高岸の言うところの「あなたの150km/h」)が、人…
パンダは本来肉食で、植物を食べる際の栄養摂取効率が非常に悪いにもかかわらず、笹を食べることで結果的に生き延びてきたようです。一説によれば、人類の人口が増えるにつれ高緯度地域に追いやられたパンダが、新たに棲みついた土地でツキノワグマなどほか…
カエルといういきものは冬眠からさめたらその栄養状態の良くない体をもって死にもの狂いで子孫を残すそうです。ところで、梅や桜は冬を越したらいっせいに花を咲かせてあとから葉をだすわけですが、これも死にもの狂いで花を咲かせているものだからあんなに…
2014/8/27 上野鈴本演芸場にて